遮音等級(D値)について

自宅やマンションにあると嬉しい防音設備。
ピアノは勿論、ドラムやバイオリンなど様々な楽器を遮音してくれるため、音楽活動をしている方にはとても重宝されています。
ではその遮音の性能はどのように規定がされているのでしょうか?
今回は遮音等級について環境スペースが紹介します。

環境スペース

遮音の性能の表し方

音源から音が空気を伝わっていく時、音源の発生している箇所から音を聞いている場所の間に障害(壁などの遮蔽物)があると音が小さく聞こえます。
このように、音が伝わるのを遮断することを「遮音」と呼び、住宅においてその騒音を遮断する能力を「遮音性能」と言い、D値で表します。
また、固体音を遮断する能力のことは「衝撃音性能」と言い、L値で表します。
どちらの性能も、日本工業規格(JIS)において等級が定められています。

D値について

遮音性能の評価をする尺度は、JISにて等級が定められていますが、中心周波数125、250、500、1000、2000、4000Hzの6帯域での音圧のレベルを測定し、日本建築学会の「遮音基準曲線」というグラフに当てはめることで求めることができます。
既定値が6つ全ての周波数帯域で、ある基準を上回ると、最大の基準曲線の数値によって遮音等級が表せます。
しかし、誤差がある場合を考慮し、2dbであれば測定値に加えることが可能です。

また、D値は1992年のJISの規定のものなため、2000年に改定されたJISでは、Dr値に変更されています。

D値の等級について

遮音等級でどのくらい聞こえ方に差があるのでしょうか?

ピアノと会話をした場合の聞こえ方は以下のようになります。

D-65 ピアノの音:通常では聞こえない 会話:聞こえない
D-60 ピアノの音:殆ど聞こえない 会話:聞こえない
D-55 ピアノの音:かすかに聞こえる 会話:通常では聞こえない
D-50 ピアノの音:小さく聞こえる 会話:殆ど聞こえない
D-45 ピアノの音:かなり聞こえる 会話:かすかに聞こえる
D-40 ピアノの音:曲がはっきり聞こえる 会話:小さく聞こえる
D-35 ピアノの音:よく聞こえる 会話:かなり聞こえる
D-30 ピアノの音:大変よく聞こえる 会話:話の内容が分かる
D-25 ピアノの音:うるさい 会話:はっきり内容が聞こえる
D-20 ピアノの音:かなりうるさい 会話:よく聞こえる
D-15 ピアノの音:大変うるさい 会話:つつぬけ

居室では、40~45db程度が許容とされ、ピアノ室であれば、D-50~D-55で、ドラム室はD-65~D-70なら近所迷惑にはならない性能になります。

工事をお考えの際は、参考にしてみてください。